doubleportrait

Double Portrait『二人の肖像』)はニューヨーク州・ニューヨーク市立高校である「プロフェッショナル・パフォーミング・アーツ・スクール」からの依頼で企画しました。学校はエイズ基金の為のイベントを計画しており、そこで上映するビデオを私と学生とで作るよう要求しました。その為に学校はHIV感染者やエイズと共に生きる、ニューヨーク在住の俳優3人を選び、彼らにインタヴューをするよう指示しました。

そこで私は学生に俳優にインタヴューをするよう指示し、また俳優たちには学生のインタヴューに挑戦するようお願いしました。なぜ、そのような質問をするのか、彼らにとってHIVやエイズは身近なことなのかなどといった形で役者たちは学生の質問の意図を追求しました。

質問をし、質問に答える両者の顔を二つのカメラで撮影し、その二つの映像をスプリットスクリーンに合成して一本の映像を作りました。インタビューの質問内容、また記録された映像のどの部分を使うかといったことは全て学生が選びました。

この2方向のインタヴューを通して学生はHIVやエイズに関する知識が高まり、また対談前に持っていた感染者への固定観念を破ることができました。また今まで本当は身近にHIVやエイズの影響があったにも関わらず、そのことに向き合えなかった学生は、向き合うきっかけを得ることになりました。一方俳優の方々は若きエネルギッシュな俳優のたまごに触れ、生きる希望がより強くなったと言ってくれました。